フレームワークとは、ビジネスを遂行する上で基本となる考え方の「型」を指します。3C分析やロジックツリーなどは耳にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか?

しかし「英語やカタカナばかりでわかりにくい」と苦手意識をもっている人もいますよね。そこで今回は、フレームワークの意味や活用方法をわかりやすく解説しました。さらにマーケティングに使えるフレームワークもまとめたので、合わせてチェックしてみてくださいね。

フレームワークとは?

フレームワークを一言で表すと、問題解決や企画立案における「テンプレート」です。フレームワークを直訳すると「枠組み、骨組み」となります。ビジネス上の課題を解決するための「枠組み」と考えるとわかりやすいです。

フレームワークと聞くと、数字やアルファベットばかり出てきて難しそうと感じる方も多いでしょう。しかし、私たちに身近な存在でもあるんです。例えば、「5W1H」という言葉は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? 実はこれもフレームワークの一種です。5W1Hは「いつ」や「どこで」など要点を洗い出すことで物事を明確にしたり伝えやすくしたりすることができますよね。

 このように、フレームワークを活用することで現状の課題や解決策を論理的に導き出すことが可能です。

フレームワーク利用によるマーケティングの可視化で何が変わる?

フレームワークを利用することで、課題や現状を体系的に捉えマーケティングを目に見える形にすることが可能となります。マーケティングの可視化によって得られることは、大きく分けて2つあります。

1つ目は、シンプルで論理的に考えられるということです。アイディアや企画を練るとき、やみくもに発想や案を出すのでは収集がつかず、目的を見失ってしまったり因果関係がわからなくなってしまったりしてしまいます。ここでフレームワークに当てはめて考えることで、論点や考えるポイントを明確にすることが可能です。

2つ目は、わかりやすく伝えられるということです。フレームワークに当てはめることで、どのような意図のアイディアなのか、何を目的とする企画なのかを一目で伝えることが可能。体系的に説明することができるので、社内の会議から社外コンペまであらゆる場面であなたを助けてくれますよ。

これだけは押さえて!マーケティングに使えるフレームワーク6選

ここでは、マーケティングに使えるフレームワークを厳選して紹介します。基本的なものからマーケターなら知っていてほしいというものまでまとめたので、覚えて行ってくださいね。

ロジックツリー

ロジックツリーは、直訳すると「論理の木」。問題を木の枝のように細分化していくことで、解決につながるポイントを探すことができます。枝分かれさせる要素によって、原因追求や問題解決など様々な場面で活用できることも特徴です。 

MECE(ミーシー)

MECE(ミーシー)とは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略で、日本語では「もれなく、ダブりなく」という意味です。商品開発でターゲットやコンセプトの決定、市場調査を行う際の質問票作成、またSEOライティングでも活用できる汎用性の高いフレームワークです。 

3C分析

3Cとは「Customer(市場・消費者)」「Competitor(競合)」「Company(会社)」の頭文字をとったものです。マーケティングの環境を表す市場、競合、自社を把握することで、客観的な分析が可能。近年では、3C分析に顧客側の視点を加えた6C分析も有効とされています。マーケティングで消費者の存在がいかに重要なのかがわかりますね。

SWOT分析(スウォット分析)

SWOT分析とは、「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の頭文字から名付けられたフレームワークです。目的達成に向けて、内的要因である自社や製品の強みと弱み、外的要因である市場内での機会と競合による脅威を分析します。内的及び外的要因のネガティブな点を補うにはどうすれば良いか、強みを最大限に活かすにはどの施策が良いかを導き出すことが可能です。 

4P分析

4P分析は「Product(製品)」「Price(価格)」「Place(場所)」「Promotion(プロモーション)」の頭文字をとったフレームワークで、マーケティングミックスとも呼ばれています。

マーケティングを成功させるためには商品そのものの価値だけではなく、商品やターゲットに最適な場所での販売や価格設定、プロモーションが欠かせません。「どんな商品をどのような販売方法でどのくらいの価格で売るのか」そして「それをどのように周知させるか」といったマーケティング戦略を構築する際に活用するのが4P分析です。 

AIDMA(アイドマ)

AIDMAは「Attention(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の頭文字からできたフレームワークです。消費者が商品を購入するまでの心理プロセスを表しており、ペルソナ設計から具体的なマーケティング施策の構築まで活用できます。特に、消費者を購入へと導く広告宣伝において利用されています。 

フレームワークでマーケティングをわかりやすく&伝わりやすく

フレームワークを活用することで、現状を把握し、課題の解決策を論理的に出すことができます。マーケティングをシンプルに思考したり、伝わりやすく説明したりできるので自分の中でのブレインストーミングから社外コンペまであらゆる場面で活用することが可能です。

今回紹介した6つのフレームワークは、マーケティングでよく使われるものなので、この機会に覚えておきましょう。また、紹介したもの以外にも多くのフレームワークがあります。商材や施策、活用場面に応じて上手に使い分けてくださいね!

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LEL編集部
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この記事はLEL所属ライターにより執筆されました。
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