句読点の正しい使い方を知っていると、質の高い読みやすい文章を書くことができます。ライティングをしていて「、(読点)」「。(句点)」を打つ位置で迷ったことはありませんか?

たかが句読点ではありません。誤った使い方をすると、サイト離脱につながってしまいます。せっかく魂をこめて書いた文章が句読点を理由に最後まで読んでもらえない…なんてもったいない!

この記事では、句読点の正しい使い方をご紹介していきます。美しい文章を書けるよう、ぜひご活用ください。

句読点とは?

句読点とは、文章の終わりや意味の区切りに打つ記号のこと。正しい位置に「、」や「。」を打つことで、スラスラと読みやすい文章になります。

句点は文末に付けるもの。読点は20〜30字に1回程度入れると良いと言われますが、読みやすいかどうかを基準に挿入するのがポイントです。

句点「。」の使い方

句点は「。」の記号で、文章の終わりに打つものなので、悩む場面は多くないかもしれません。ただし、括弧がある場合の句点の位置は間違えやすいので、確認しておきましょう。

基本的に、段落の最後が括弧でくくられている場合は、括弧の外に句点を打ちます。

かぎ括弧の中の文章が会話文の時は「」の後ろに句点を打つ

✕母は兄に一言「勝手にしなさい。」
◯母は兄に一言「勝手にしなさい」。

この場合、「〜と言った」が続く文章だと考えられます。前後の文章のリズムから「〜と言った」を省略しているので「」の後に句点を打ちます。

丸括弧の中の文章には句点を打たない

✕カタールワールドカップ開催は2022年(令和4年。)
◯カタールワールドカップ開催は2022年(令和4年)。

上記のように直前の文を注釈する場合は、括弧のあとに句点を打ちます。

✕彼らの戦いはまだこれからだ(スポーツライター山田)。
◯彼らの戦いはまだこれからだ。(スポーツライター 山田)

丸括弧でクレジットを表記する場合も、括弧のあとに句点を打ちましょう。

読点「、」の使い方

読点は「、」の記号で、文章の途中に打ちます。基本的なルールはありますが、ポイントは読みやすいかどうか。読み手に正しく伝わることを基準にしてください。

「誰が・何を・どうしたのか」などを明確にするために打つのが読点だと理解した上で、ルールを確認していきましょう。

読点は長い主語の後に打つ

主語が長いと、どこまでが主語なのか曖昧になってしまいます。読み手にハッキリと主語が伝わるよう、長い主語の後には読点を打ちましょう。

✕今年の春に大学を卒業したばかりの隣に住むお嬢さんがイギリスに行ったらしい。
◯今年の春に大学を卒業したばかりの隣に住むお嬢さんが、イギリスに行ったらしい。

主語の後に読点があった方が、リズム良く読めますよね。

誤読を防ぐために読点を打つ

読点がないと複数の意味に読み取れるような場合には、正確な内容が伝わる位置に読点を打ちます。たとえば、以下の文章を読んでみてください。

例:ナナさんと親友の淳子さんがカフェに行きました。

この文章だと、次の2つの読み取り方ができます。

○ナナさんの親友である淳子さんが、1人でカフェに行った。
○ナナさんと、親友の淳子さんが2人でカフェに行った

カフェに行ったのは誰なのかがハッキリしませんよね。読み手によって受け取り方が変わらないよう、読点を打ちましょう。

✕ナナさんと親友の淳子さんがカフェに行きました。
◯ナナさんと、親友の淳子さんがカフェに行きました。
◯ナナさんと親友の淳子さんが、カフェに行きました。

上記のように読点を打てば、誰がカフェに行ったのか明確です。

複数の名詞が並ぶ時に読点を打つ

名詞が連続する場合には、間に読点を打つと読みやすくなります。

◯申込書に、氏名、住所、生年月日、電話番号、勤務先をご記入ください。

漢字・ひらがなが連続する場合に読点を打つ

漢字やひらがな、カタカナが連続すると、読みづらい文章になってしまいます。誤読を招く原因にもなるので、適切な位置に読点を打ちましょう。

✕一時帰宅困難者となり大変だった。
◯一時、帰宅困難者となり大変だった。

✕さっきからずっとありきたりなことばかりを言っている。
◯さっきからずっと、ありきたりなことばかりを言っている。

原因と結果を明確にする場合に読点を打つ

原因と結果の間に読点を打つと、どこまでが原因で、どこからが理由かが明確になります。

◯彼は毎朝ジョギングしているので、体が引き締まっている。
◯彼女はいつもニコニコしているので、友達がたくさんいる。

括弧が連続する場合は読点を打たない

かぎ括弧、丸括弧が連続する場合は、リズムが悪くなるので読点を打ちません。

✕この業務に求められるのは「正確性」、「スピード」、「解決力」です。
◯この業務に求められるのは「正確性」「スピード」「解決力」です。

句読点を正しく使って離脱を防ごう!

どんなに素晴らしい言い回しや言葉のチョイスができても、句読点を正しく使えていなければ「読みづらい文章」になってしまいます。とくにスマホユーザーにとって「読みづらさ」は大きなストレス。「よく分からないな…他のサイトを見よう」と離脱するのは当然ですよね。

Webライティングはユーザーファースト。読み手に役立つ情報を、分かりやすく伝えなければいけません。本記事を参考に、句読点を正しく使って美しい文章を書いてくださいね!

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LEL編集部
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この記事はLEL所属ライターにより執筆されました。
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