YouTubeの動画に低評価が付いたらショックですよね。低評価が多いと「収益」や「検索表示順位」に影響が出るのではないかと心配になるでしょう。
低評価機能については、YouTube公式も試行錯誤中。今回はそんなYouTube低評価の2022年最新情報と共に、低評価が及ぼす影響について解説します。
- YouTube低評価の影響
- 低評価の活用方法
- 低評価の未来
この3つを知りたい方はぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
※2021年11月、YouTubeは低評価数を見えない仕様に変更しました。低評価の非表示についてはこちらに後述していますので、ぜひご覧ください。
目次
YouTubeの低評価で収益は減る?
低評価を付けられて1番気になるのは収益への影響ですよね。特にYouTubeで生計を立てている人は心配になりますが、低評価の数によって収益は減少しません。
YouTubeで一般的に得られる収益は、バナー広告や動画広告の表示回数などによって決まるアドセンス収益です。そのため、直接的に低評価が収益に影響を与えることはないのです。むしろ、低評価が多くつくほど物議を醸す動画は再生回数が増えて収益増加につながる可能性さえあります。
「低評価を付けられた!収益が減るかも……」と不安な方はひとまず安心してくださいね。
低評価されるとどんな影響がある?
YouTubeの低評価は収益には影響がありません。かといって何も意味がないわけではないのです。いくつか考えられる影響を見ていきましょう。
視聴者が動画の質を判断する基準になる
低評価や高評価は、視聴者が動画の質を判断する基準になります。
みなさんも視聴者として動画を見るとき、低評価が多い動画はあまり選ばないはずです。YouTubeにおいて、低評価や高評価は動画の「客観的な評価」を示す材料となります。
お気に入りの YouTuberがいる場合は評価に関係なく動画を視聴するかもしれません。しかし、何か調べ物をするときは評価を見られています。
例えば「iPhone 設定方法」と検索したときに「低評価が50%ついている動画」と「低評価が1%しかついていない動画」があれば、後者をクリックするでしょう。客観的に見て分かりやすい動画でサクッと情報を得たいときもあるのです。
このように、動画の種類によっては低評価数が「動画クオリティの客観的な指標」と判断されて、再生回数の減少につながる可能性があります。
アンチが集まりやすくなる
低評価が多くつくとアンチが集まりやすくなる影響もあります。
残念ながらYouTubeには、動画の質とは関係なく低評価を押すアンチが存在します。認知度が高いYouTuberは特にアンチに悩まされていた経験をおもちでしょう。
そして低評価が多い動画には、さらにアンチが集まる可能性があるのです。「この動画なら叩いていいだろう」といった心理が働いてしまいます。低評価が低評価を呼び、動画の印象が悪くなってしまうかもしれません。
しかし、ある程度の低評価ならどんな動画にも付くものです。あまり低評価が目立たないようであれば気にしなくて大丈夫でしょう。
しかし、アルゴリズムにはあまり関係ない
YouTubeの低評価は、アルゴリズムにはあまり関係ありません。アルゴリズムとは、おすすめ動画や検索結果に表示されるコンテンツを最適化する仕組みや評価基準のことを指します。
アルゴリズムにとって大切なのは、再生時間や再生回数、コメントなどです。低評価が与える影響は微々たるもので、動画の表示回数には影響がありません。むしろ低評価を押すアンチの存在がアルゴリズムで有利に働くこともあるのです。
例えば、アンチが動画を視聴し、低評価を押し、批判コメントを残した場合。動画を再生しコメントを残してくれたことが、アルゴリズムでプラス評価になります。しかも、このコメントに他の視聴者が返信し白熱した議論となれば、もっとコメントがつき、アルゴリズムでは有利になることもあるわけです。
炎上商法が後を絶たないのはこのためです。炎上するようなコンテンツを配信し、動画の視聴回数やコメント数を伸ばすと、結果的に収益アップにつながる仕組みがあるわけです。ただし炎上商法はアカウントの印象が悪くなり、最悪アカウントが凍結されてしまう可能性もあるので注意しなければなりません。
今後は低評価を見えなくする⁈SNSのあり方に変化
低評価機能に関してはYouTubeも試行錯誤している段階で、新たな試みに挑戦しています。
2021年3月末にYouTubeが発表
2021年3月末にはYouTube公式から「低評価を見えなくするテストを行う」と発表されました。(参考リンク:YouTube Help: Testing new designs for the like and dislike buttons)
このような試みを行う理由は「低評価数はクリエイターに影響を与え、アンチによる低評価運動が行われる要因となるから」だと発表の中で説明されています。YouTubeは低評価が及ぼす影響を把握しているんですね。
この実験ではあくまで低評価の数を視聴者に見えなくするだけで、クリエイター側は低評価数を確認できるようです。また、低評価機能自体は無くならないとしています。
視聴者からのフィードバックを大切にするポリシーは変えずに、より良い低評価のあり方を模索しているのですね。まずは実験的に一部のユーザーに変更が適用されます。今後の低評価のあり方に注目です。
【追記】2021年11月、低評価数が非表示に
2021年11月10日、YouTubeは低評価数を非表示にすると公式に発表。段階的に実装され、今やほとんどの人が低評価の数を見られなくなっていることでしょう。
理由は前述したとおり。アンチ行動が注目される中、そうしたヘイトを減らすために動いたようです。このことによって、低評価が与える影響はほとんどないものとなりました。アンチが集まることも減ると予想されます。
また、根本的な低評価数の減少も期待できます。低評価を押してもユーザーはそれを確認することができないため、“押しがいがない”のです。発信側は現在も低評価数を確認できますが、あまり気にせず運営を続けましょう。
InstagramやFacebookでも似た試みが
このような評価を隠す試みは「Instagram」や「Facebook」などでも行われています。Instagramはいち早く2019年にいいね数を隠す仕様に変更。(参考リンク:Facebook: Instagram、投稿の「いいね!」数を非表示にするテストを日本でも実施)
Facebookでは2021年1月に「Facebookページのいいね機能をなくして、もっとフォロワーにフォーカスする」と発表しています。今まではいいね数を競っていたものを「フォロワーにコンテンツを届ける」ことに重きを置くようになったのです。(参考リンク:Facebook: Introducing the New Pages Experience)
SNS業界では、低評価やいいねなどの数字ではなく、実際に視聴者・ユーザーが好むコンテンツの実態を把握する風潮になってきています。
YouTubeの悪質な低評価は気にしないでOK
YouTubeの低評価の影響が気になるのは自然なことですが、悪質な低評価は気にしなくてOKです。検索順位やおすすめ動画への表示には影響がなく、むしろポジティブな効果があるかもしれません。
ただし、低評価は視聴者からの大切なフィードバックです。どんな動画があまり好意的に受け止められないのか、反対にどんな動画の高評価率が高いのかを教えてくれます。
VSEO(動画検索エンジン最適化=動画を表示されやすくすること)の基本は、ユーザーファーストであること。質の高いコンテンツを作成し、ユーザーに喜ばれることが重要です。低評価が多い動画は内容を見直してみると再生回数や登録者数が増えるかもしません。
低評価が直接収益に影響を与えることはありませんが、視聴者からのフィードバックの活用次第で収益にも差が出るでしょう。アンチによる悪質な低評価は気にせずに、程よく活用してみてくださいね。
投稿者プロフィール
- LELのコンサルティングチームです。
日々YouTubeチャンネルやサイト内コンテンツの作成に役立つ情報を研究しています。
SEOを始めとするweb集客支援にご興味がある方は、ぜひLELにご相談くださいませ!