SEOにとってキーワード選定はとても重要な役割を果たします。キーワード選定を間違えてしまうと、ユーザーに記事が届かず、書いた記事が読んでもらえないという事象が起こり得るのです。
ではどのようなキーワードを選定すればいいのでしょうか。SEO初心者さんでもわかりやすいよう、詳しく解説しましたので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
目次
SEOでいう「キーワード」とは
SEOには「キーワード」という概念が存在します。キーワードとは、簡単にいえば検索エンジン(Google)の検索窓に入力される言葉のこと。ユーザーが検索する言葉のことを「キーワード」と呼んでいます。
例えばこの記事に検索でたどり着いた方の中には「SEO キーワード」という語句で検索した人もいれば、「SEO ツール」と検索した人もいるかもしれません。この場合「SEO キーワード」と「SEO ツール」のどちらもキーワードです。
キーワード選定の重要性
ではなぜSEOではキーワードが重要視されているのでしょうか。それは、キーワードの設定を適切に行うことで、多くの流入が見込めるから。逆にいうと、キーワードの設定を間違えると多くのユーザーを逃してしまうことになりかねません。
今読んでいただいているこの記事も、キーワードの選定を違えていればあなたのもとには届いていないかもしれません。せっかく書いた記事が誰にも読まれず、Googleにも評価されず、眠ってしまっていたかもしれないのです。
キーワードの選定は、その記事の明暗を分ける重要なフェーズといっても過言ではないでしょう。ではSEOを意識した記事を書く際、キーワードをどのように選定すればいいのでしょうか。ここでは4つのコツと、使えるツールをピックアップしてご紹介したいと思います。
検索ボリューム×SEO力
キーワード選定をする上で、検索ボリュームへの意識を忘れてはいけません。どんな選定方法をするにしても、最終的に検索ボリュームを気にして選定しなければオーガニックからのPVを見込むことができないのです。
とはいえ、単に検索ボリュームが大きいキーワードを選定すればいいというわけではありません。例えば「SEO」というキーワードは月間検索ボリュームが5万回近くあります。このキーワードで1位をとれば、月間で5万回検索画面に表示されるというわけです。では「SEO」という大きなキーワードで、1位を獲得する可能性は?評価の高いドメインで、内容も文字数もしっかり担保できるなど、条件が揃っていればもちろん可能性はあります。ただ、これまでSEOをやってこなかった、SEOライティングはこれからだという企業であれば、いきなり「SEO」という大きなキーワードで狙っていくのは難しいでしょう。
つまり、検索ボリュームだけではなく、今のオウンドメディアやライターの「SEO力」も加味しなければならないのです。
検索ボリュームのリサーチに使えるツール
検索ボリュームとSEO力のバランスがとれたキーワードを探すには、ツールの力が必要となります。
おすすめのツールは「Ubersuggest」。無料でも使えますが、キーワード検索は1日3回までと制限がかかってしまいます。もし使う機会が多いのであれば有料プランの契約がおすすめです。
Ubersuggestではキーワードの検索ボリュームだけでなく、上位表示の難易度やCPC(クリック単価)、上位表示されている記事、関連するキーワードなどを調べることができます。キーワード選定に必要な情報がたっぷり入っているので、選定時に欠かせないツールと言えるでしょう。
オウンドメディアやライターのSEO力を加味した上でキーワードを選定する際は「難易度(SD)」という部分に注目してみてください。難易度が高すぎるキーワードは、検索ボリュームが多くても上位表示が難しくなります。まずは難易度が20〜35程度のものを選んで上位表示を狙ってみましょう。その後サイトやライターのSEO力がついてきたのであれば、もっと難易度の高いキーワードを狙ってもいいと思います。
また、オウンドメディアのSEO評価や被リンク数なども確認できるので、自社のオウンドメディアを伸ばしていきたい、またライバルサイトをチェックしたいという場合にも使えるツールです。
無料で使えるツールを探している場合は「Aramakijake.jp」がおすすめ。
簡易的ではありますが、シンプルに検索回数を調べることができます。GoogleとYahoo!の検索回数が出てきますが、SEOの影響を調べたい場合はぜひGoogleの方を参考にしてみてください。
ユーザーの悩みを取り入れる
キーワードとは“検索エンジン(Google)の検索窓に入力される言葉のこと”とご説明させていただきましたが、“ユーザーが悩みを検索する際の語句”と言い換えることもできます。ユーザーはどういった時にGoogle検索をするのでしょうか? その多くは、悩みを解決したいときでしょう。つまりユーザーは、自分の抱えている悩みを解決するため、検索窓に語句を打ち込んでいるのです。
となると記事を書く際に意識するべきはユーザーの悩み。ユーザーがどういった語句で悩みを検索しているのかを把握する必要があるのです。
ユーザーの悩みを知るには、サジェストを調べるのがおすすめです。サジェストとは、キーワードを入力した時に表示される検索エンジンが予測した語句のことを指します。
検索窓に何かを入力すると、このようにGoogleがその語句に続くキーワードを予測して表示してくれます。これがサジェストと呼ばれるものです。
サジェストには、過去に他のユーザーがよく検索しているキーワードが表示されます。つまり、サジェストこそ多くのユーザーが抱えている悩みを表しているのです。
ユーザーの悩みを取り入れるのにおすすめのツール
ユーザーの悩みはサジェストに表れるという話をしましたが、サジェストを探す際もツールが役に立ちます。筆者がおすすめしているのは「ラッコキーワード」というもの。
キーワードを入れて検索すると、サジェストが一覧で表示されます。この中からキーワードを選定することで、ユーザーの悩みに沿った記事を作ることができるのです。
マインドマップを利用する
マインドマップとは、頭で考えていることを描写したマップのこと。中心から枝が伸びているような形が使われることが多いでしょう。
こうしたマインドマップを使うことで、良いキーワードを探し出せることがあります。キーワードを探すマインドマップなので、「キーワードマップ」と呼ばれることもあるものです。
書き方は簡単。まずは中心にその記事に適した単一キーワード(1つの語句で構成されているキーワード)を書きます。そこから連想される言葉をどんどん周りに書き出し、その言葉からさらに連想されるものを外に外に広げていくのです。
手書きで行うと頭の中がすごくスッキリするのでおすすめですが、難しい場合はツールを使ってしまいましょう。
マインドマップ作成に使えるツール
キーワードマップを自動で生成してくれるのが「keysearch Beta」というツールです。
このように単一キーワードから連想される語句をマインドマップに整理してくれます。こうしてキーワードを分類すると、頭の中がスッキリするのではないでしょうか。
キーワードを見つけるときだけでなく、記事の構成を考える際にも使えるのでぜひチェックしてみてください。
ロングテールキーワードを選ぶ
ロングテールキーワードとは、複数の語句からなり、検索ボリュームが少ないキーワードのことです。「SEO」のような1語で構成されたビッグワードとは違い、「SEO 初心者 コツ 教え方」など、いくつかの言葉で成り立ちます。
ロングテールキーワードを選ぶメリットは主に2つ。
1つは検索上位を狙いやすいということ。キーワードは語句が増えれば増えるほど難易度が下がります。内容がどんどんニッチになるため、ロングテールキーワードは上位表示の難易度が低い傾向にあるのです。
もう1つはコンバージョンしやすいということ。例えば売りたい国産のオーガニックシャンプーがあったとしましょう。「シャンプー」という語句で調べる人と「シャンプー オーガニック 国産」と調べる人、どちらがターゲットに近いでしょうか? もちろん後者ですよね。前者にはただシャンプーについて知りたい人、シャンプーの成分を調べたい人など、購入には繋がりにくいユーザーもたくさん含まれています。前者で上位表示されればかなりの流入は見込めますが、CV率で考えると後者の方が見込みがあるのです。
オウンドメディアでは検索ボリュームの多い記事を書くだけでなく、こうしたコンバージョンを狙った記事もバランス良く入れていくと良いでしょう。
ロングテールキーワードの探し方とツール
ロングテールキーワードを探すには、これまでご紹介した「Ubersuggest」や「ラッコキーワード」「keysearch Beta」を駆使する方法がおすすめです。
単一キーワードから派生させ、ターゲットにより近づけるキーワードを探していきます。いいキーワードが見つかったらUbersuggestで検索ボリュームを調べてからライティングに移りましょう。どんなにターゲットに近いとしても、検索ボリュームが0であれば誰も見つけてくれません。ロングテールキーワードでも検索ボリュームが多少なりともあるものをぜひ調べてみてください。
SEOはキーワード選定ありきのテクニック
記事のSEO対策にとって、キーワードの選定は最も大事といっても過言ではありません。キーワードの選定を間違えれば、どんなに良い記事も検索で引っかからなくなってしまいます。キーワードの選定は企画の仕事の1つ。ぜひ企画には時間をかけてください。
キーワード選定が苦手であれば、その部分だけ外注するというやり方もできます。キーワードをプロに選定してもらうだけでも、オウンドメディアの記事が読まれやすくなるでしょう。もちろん弊社でもキーワード選定を請け負っておりますので、まずはご相談くださいませ。企業さまの状況をヒアリングし、お見積させていただきます。
投稿者プロフィール
- 株式会社LELのクリエイティブチームが作成している記事です。
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